『…んで…?……ね…』


すすり泣く声と、頬を伝う涙のリアルな感触。


途切れ途切れで、よく聞こえない。


目の前には、やっぱり大きくて黒い何かがある。


…よく見ると、何か書いている。



あれは、文字?


でも、涙で滲んでよく見えない…



「…じょう、本条!!」


「!!は、はいっ!」