海の上 空の下




髪の後ろに寝癖がついたまま学校へ向かう、少し幼い私と、しいちゃんと呼ばれる男の子。


「っ!」


「!!アカネ、大丈夫か?」


「…平気、しいちゃん…」


「…しいちゃんって、じゃあ」


「…思い出したよ、少しだけ、だけど」