「えっ、ちょっ」


「…何も、思い出さない?」


「…えっ?」


「…僕たちは、幼馴染なんだよ。
生まれた時からずっと、僕たちは一緒だったんだ」


「…幼馴染?私たちが…!!」


唐突に頭を過ぎった光景


『…ネちゃん、アカネちゃん、起きてってば!』


『…しいちゃん、おはよう』


『おはようじゃないよ!遅刻遅刻!!』


『…あぁー!!』


『二人とも、早くしなさい!』


『お母さん、何で起こしてくれないのー?!』