I LOVE YOUが聴きたくて

結婚式は、盛大だった。

怜樹と魅麗は、パリで別れて、日本で怜(ユウ)が産まれてから、十三年振りに、結ばれた。

十三年という年月を表すかのような、盛大な結婚式だった。



「はい、撮りますよ~」

写真家が、披露宴の集合記念写真を撮るために皆に、声をかける。


皆、酔っぱらっていて、なかなかまとまらない。

写真家は、まとめようと声をあげている。

そんな皆を、怜樹と魅麗は、笑って見ていた。

「きゃっ」

怜樹が、魅麗を、お姫さまだっこをしたので、魅麗は、驚いて声をあげた。

「ヒュ~」

周りから、冷やかしのこえが集中する。

「よっ御両人!」

「仲がいいですねー羨ましいー」

「あ~私も結婚したぁい」

「お似合いだよー」

「魅麗さん、綺麗!」

いろんな声が飛び交う。

怜樹と魅麗は、皆に御礼を言いながら、微笑んだ。

「魅麗、キスして」

怜樹が、魅麗の耳元で囁いた。

「えぇ~恥ずかしいもん」

「あれ?愛は本物じゃないんだ?」

「本物よ」

「え~?聞こえな~い」

「嘘だぁもうっ~本物よ」

「じゃあ、もし僕が、有名な画家じゃなかったら、それでも、好きになってくれた?」

「何を言ってるの~出会ったときは、画家になる前でしょ~。当然。好きになってたよ」

「そっか。もう一度言って」

「好き!」

そう言って、魅麗は、怜樹に、キスをした。


『ハイっチーズ!』


記念の写真。

思い出が、また、増える。


~ カラーン カラーン カラーン ~………


二人の幸せを、永遠に包むように、鐘は、鳴り響いていた

鳴りやむことは、なく

~完~