「ほかは?」

怜(ユウ)は、更に、目を輝かせる。

「そうねぇ」

魅麗は、怜(ユウ)がわかりやすいように、考える。
でも、やはり、思ったままを伝えようとした。

「海の絵、空の絵、太陽の絵…。わかる?」

「んー…」

「海。この間、行ったねぇ」

「うん、行った!」

「どうだった?」

「綺麗だった!」

「うん、綺麗だったねぇ」

「うん!」

「パパはね、ユウが見て綺麗だったなぁ~って、今思い出してる、その海をね、本物みたいに、上手に描けるんだよ」

「海を?」

「そうよ」

「わぁー…」

怜(ユウ)は、目をキラキラさせていた。