あの頃の想い

ほのかに連れられてグラウンドの端に座る。

「どうしたの??」

ほのかに聞かれて私はさっきのことを話す。

「それってヤキモチじゃない??」

さほが冗談まじりに笑いながら言う。
先生…そうなの??
私は先生が去って行った方向を見つめながら心の中で問う。

「ってかせっかく昼誘いに来たのに先生に持ってかれちゃったな〜」

さほが残念そうにそう言うとアナウンスが鳴った。

「これで午前の部を終了します。午後の部は13時からとなります。生徒の皆さんは13時までに応援席に戻ってきてください。繰り返します…」