あの頃の想い

私が一位の列に座ると前に座っていたさほが話しかけてきた。

「美咲やるじゃん。」

「さほこそ。」

「まぁ私のは簡単だったからね。」

「『体操服来てる女子』でしょ。その辺にゴロゴロいるよね。」

「でしょ!!ほんとほのかの『ネクタイ』が当たらなくてよかったよ。」

「あれはひどいよね。声かけるのにドキドキするもん。」

「選手は退場してください。」

アナウンスされ私はさほと別れてテントへと戻った。