あの頃の想い

私が手に取ったのは中島だった。

「中島、来て!!」

私は中島の手を引くとゴールに向かって走る。

ゴールすると順位係が紙を見せるように言ってきた。

「一位は三年四組の矢野さんです!!さぁ借り物は合ってるのでしょうか??」

私は息を整えると中島の手を離した。

「指定された物は『短髪の男性』!!正解です。矢野さん、見事一位です。」

「中島、ありがとう。」

「こっちこそ、選んでくれて嬉しかった。それじゃあとで。」