ちょっとだけ帰ってきた『天空宮市へようこそ!』

ガシャン!という甲冑の音と、ガツン!という石畳の地面に落下した音。

二つの耳障りな音と共に、ブリュンヒルデは横たわる。

私のパートナーが…。

「ブリュン!」

『大丈夫だ主。まだやれる』

その言葉に苦しげな色はなかったけれど、上体を起こす動作は明らかに重そうだった。

あれだけの装備を身につけたブリュンが、生身の人間の蹴りでダメージを?

あの男は…まずい!

即座に手にした杖で石畳を叩く。

浮かび上がる魔方陣。

【歌に愛されし遊女(ムーサ)】

私が新たに召喚したのは、羽衣を纏い、楽譜を携えた金砂の如き髪の美女だった。