「愛未ちゃん、大丈夫?」


「ふふふ、あはは…」


「だっ、誰かぁぁぁ!!」


 愛未は、口を開いた。ダラダラと流れ溢れる血。そして…鈍い音と共に舌、らしきモノがあった。


「(お兄ちゃん…)」


 愛未は、ベッド下に崩れ落ちた。

 ガラガラとバタバタとカートの音と走る足音が病室に近づく。


      ※


  忘れられるか……
 この怨み。

  忘れられるか……
 この哀しみ。

  忘れられるか……
 この虚しさ。


 あなたの怨み晴らしましょう。