とぼとぼと(ずるずると)歩きながら(足を引きずりながら)、

学校に向かう。



「…はぁ」


(これ何回目のため息だろ…。

生徒たちに何言われるかわかんないし

初日から嫌われるのかなぁ…。)



そんなことを思って歩いていると

目の前の登校途中の生徒たちの中に
黒髪の生徒を発見した。




(あの子は確か…)



昨日教室に入った瞬間に

金、銀、茶、赤、緑…


カラフルな頭でお出迎えしてくれた生徒たちの中で、

一人真っ黒な髪の毛を見せ付けるように…



(…我関せずと机に突っ伏して寝てた子ね………)




一応自分のクラスの生徒だから声かけよう。


そう思って少し小走りに近づくと




「……朝から背後にたつんじゃねぇよ」



.