私はふと思い出した。



はじめて高弘と会ったあの日、



高弘がくぎづけになってたプロモ。


あれはきっとモデルの子を見てたんじゃない。


あの別れの歌を聞きながら彼女のことを思いだしていたんだ。



高弘が連れていってくれた夜景。



[俺は落ち込んだりするとここに来る。]



あれは彼女とのことで落ち込んだ時に来てたんだ。


高弘と行った全ての場所



あれは思い出の場所だったんだ。



そう思った時、


すごく自分がバカに思えた。


一人で浮かれていたのは私だけだ。


ただの淋しさまぎわらせるためとしらず、


いきがいに思っていた…。


自分が死ぬほど恥ずかしく思えた。



もう生きたくない。



本気で思った。



人は死ぬと星になると言う。


私の人生に輝ける星など一つもなかった。


ならいっそのこと死んでしまって空の星になるのもいいかもしれない。



生きていて星ひとつ輝かせることができなかったから。


死んでからでも遅くはない。


みんなの空で輝けたら…


私の人生も少しは救われるかもしれない。