ｅｙｅ

それから高弘と何度か話しあいしたが、

高弘の意見は変わらない。


なんで元カノにそこまでする必要があるの？


私は自分のことにも置き換えて考えてみた。


元カレでそこまでしてやりたいやつはいない。


しばらく高弘とは連絡をとらなかった。



高弘から今から元カノに会いに行くとメールがあった。


私は｢行ってきなよ｣とメールした。


それは高弘を許したのではなく


諦めだった。


もう高弘は帰ってこないと思った。


また死んだような生活が始まった。



私は、この２ヶ月間


高弘だけがいきがいだった。



他には何もなかった。



だけど高弘にとって私はいきがいでも光りでもなく


ただ淋しさを埋めるめだけだった。


ただ誰かに傍にいてほしくて、


それはきっと私じゃなくてもよかったはず。


高弘はおしゃべりで一見すべて話してくれているようだった。


考えてみれば高弘の心の内を聞いたのはこないだがはじめただった。