あたしは窓を大きく開いた。


夜とはいえ窓開けたのは久々だった。


[ねぇ俺とつきあってくれない?]


え!


{なんで?あたし?}


思わず聞いた。


[だって朱莉ちゃんかわいいし。]


{でもかわいいなんてみんに言ってるんでしょ?}

[うん!]

《普通は否定するところだよ》


でも朱莉ちゃんがかわいいのも本当だもん。



[ダメ?]


{あたしで本当にいいの?}


うん。なんだか気にいちゃった。


あたしはなぜか嫌な気分にはならなかった。



{あたしでよければ…}


本当に?


{うん。}


[まじ?やった~]


高弘は子供がおもちゃを買ってもらった時みたいな顔で喜んだ。


[やった~。]

あはは。


{そんなに喜ばなくても}



[だってまじうれしいんだもん。]



そう言いながら私を抱きしめた。



{あはは。恥ずかしいよ。}

なんかあっと言う間出来事だった。