《どうですか?最近。》


《眠れてる?》



[あまり寝てません。]


《そう?仕事は?》



[とりあえず行ってます。]


《最近楽しかったことある?》


[わかりません。]



《そう》




佐伯さん。


[はい。]



《少し仕事休んでみようか?》


[え!]


《あなたうつ病よ。》






《あなたを半年間カウンセリングしてきた結果よ。》

…。


《少し休んだほうがいいわ。》



《これは警告よ。》


香川先生は坦々と話す。


その落ちついた表情が妙に怖く感じた。


ここはこの辺では有名な精神科専門病院だ。