「お前さぁ先輩って言うのやめろ。」

「へ?」

「しゃべり方はタメなのに先輩はおかしくねぇ?」

「ぇ?そうかな。」

「そうなの!みみは鈍感だからきずかねぇんだよ!」

「こわ!」

「怖くなんかねぇ」

「ごめんなさい…」

「またビビらした。ごめん」

「………。」

「俺もなぁ…。最近いいことないんだ」

「………そうなんだ。」

頭クラクラする。フラフラす………。

バタッ。

「おい!美魅!大丈夫か?」

「…………。」

「病院。」

私をおぶって走る龍。
背中がとても広く感じた。