「…あのさ、千夏。今日の2時限前。少人数であったこと…聞いてたでしょ」



 ――ギク…



 痛いところをつかれ、あたしは黙りこむ。



 事実を言われ、隠しきれないショックがまた蘇る。



「ごめん、盗み聞きするようなこと…」



「いいけど…。修羅場?なのはわかるよね?」



 修羅場…なのはわかってた。



 それより…立ち止ったのは、友美ちゃんとゆうちゃんがつきあってること…。



 信じられない事実に、思わず立ち止まってしまった。