妹じゃなくて!

 かわいいゆうちゃんを見れることもないし…このままでいいや。



 あたしは、膝枕をしたまま、そっと髪をなでた。



 サラサラの髪の毛。



 すべてあたしのものになってしまえばいいのに…。



 そんなことを考えてると、あたしもいつしか眠りに落ちてしまった。



 ―――ガサッ



「…ふーん、そういうことね…。祐馬くんがあたしと帰るのを拒む理由…。そして千夏が妹扱いを嫌がるのは…」