あたしは、部屋に戻って、心臓を落ち着かせた。



 …あたしの…思い込みだったんだ…。



 何もなくてよかった…。



 今なら、きっと言えるよね。



 気持ちを、言いたい。



 でも…嫌がられたら…?



 それが怖くて、あたしはずっと言えなかった。