千夏はそういう性格だし…。



「今回は、いいわ。…でも…京都まで行くって…そんなに寂しかったのかしらね」



 …たった1ヶ月会わないのに、こんな苦しんだ千夏。



 たぶん、祐馬先輩が、一番の特効薬だと思う…。



「ま、祐馬くんが知ってるなら、安心ね。ごめんね、美里ちゃん。朝早くに呼び出して」



「いえ、事情知ってた私も、言わなくてすみませんでした」



 あたしは、そう言って、家に帰ろうとした。