―‥だから、友達でもないあたしを助けにくるはずがない。

「ハッハッハッハ!!」

その時、笑い声が聞こえた。

「やばい‥。」

西内が言った。

「何が?」

「陽虎が笑ってんのが!!」

「なんで?」

「あいつが笑ってるってゆうのは、キレてる証拠。あいつがキレると殺しかねない‥!!」

「‥!」

そんな話をしていると、

バンっとドアが開いた。

「大丈夫か?」

入ってきたのは、赤沢だった。

「‥!」

「陽虎!!殺さなかった?」

「あ?あぁ。お前らのことの方が先だからな!!」

「ならよかった。ありがとな?」

「もう俺のせいで傷つけたくないからな‥。」

そう言う赤沢の目は、悲しそうだった‥。

「黒崎!!大丈夫か?」

「なんで‥?」

「は?」

「なんで助けてくれんの?」

「なんでって‥、俺のせいで誰かが傷つくのはなんてもう嫌だから。しかも、友達だろ!!」

「と‥も‥‥だち‥。」

「あぁ。お前はそう思ってないかもしんねぇけどな!!」

赤沢に会ってから、初めてなことばっかりだ。

友達なんていらないって思ってたのに。

友達って言われて嬉しいって思う自分がいた‥。