欲望チェリ-止まらない心

「でも、僕には三咲がいた。三咲が僕を救ってくれたんだよ」


ひー君はあたしに優しく微笑む。


「三咲が僕をスゴいって言ってくれる度に、僕は自信がついたんだ」


「…………」


「三咲が想う"ひー君"になりたくて、僕は頑張れたんだよ」


「ひー君…」


初めて知るひー君の想いに、涙が出そうだった。


胸が熱くなる。


そして…


「ひー君…大好き…」


あたしは、お母さんがいるのも忘れて呟いていた。


「ずっと一緒にいようね…」


そんなあたしに、ひー君は頭を撫でてくれた。