「まぁ、じゃあぜひ聞きたいわねぇ」
お母さんが興奮ぎみに言う。
「…………」
ひー君は静かに珈琲を置くと、あたしを見た。
「三咲はあの秘密基地を覚えてる?」
「え……?」
「小さい頃、よく二人で夜遅くまで遊んで怒られてたのを三咲に庇ってもらってたよね」
ひー君の言葉にあたしは記憶を手繰り寄せる。
近所の神社の裏山にある秘密基地。
小学校低学年ころまで、毎日のようにひー君とそこで遊んでた。
“ひーくんはわるくないの!
みぃちゃんがさそったからダメなの!”
うん、そうそう…
ひー君が怒られるのが可哀想であたしはよく庇ってたっけ…
「うちの親は教育に厳しくて、あの頃は息がつまりそうだったんだ」
初めて聞く、ひー君の気持ち。
そんなこと、知らなかったよ。
お母さんが興奮ぎみに言う。
「…………」
ひー君は静かに珈琲を置くと、あたしを見た。
「三咲はあの秘密基地を覚えてる?」
「え……?」
「小さい頃、よく二人で夜遅くまで遊んで怒られてたのを三咲に庇ってもらってたよね」
ひー君の言葉にあたしは記憶を手繰り寄せる。
近所の神社の裏山にある秘密基地。
小学校低学年ころまで、毎日のようにひー君とそこで遊んでた。
“ひーくんはわるくないの!
みぃちゃんがさそったからダメなの!”
うん、そうそう…
ひー君が怒られるのが可哀想であたしはよく庇ってたっけ…
「うちの親は教育に厳しくて、あの頃は息がつまりそうだったんだ」
初めて聞く、ひー君の気持ち。
そんなこと、知らなかったよ。



