欲望チェリ-止まらない心

そうこうしている内に、だんだんと卒業生の数が減ってきた。





「三咲、お待たせ!」



ドキ…

振り返ると、ひー君がいた。


「ゴメン…!だいぶ待たせたよね」


「ううん、全然大丈夫だよ」


あたしは下駄箱から背中を離すとニコッと笑った。


ひー君も安堵の笑顔を見せる。


そのまま下駄箱で靴を履き替えるひー君。


ひー君の手には大きな卒業アルバムと黒い筒が持たれていた。


脱いだ上履きを下駄箱にしまわず、カバンにいれるひー君を見て


本当にこれで卒業なんだと切なくなった。




ひー君と並びながら一緒に帰るのも、今日でほんとに最後なんだ…








そして紅とも。