あたしは胸がいっぱいになっていた。 あたしの隣には…いつも優しいひー君がいてくれたね。 あたしの前を通る時、すっとあたしに近付くひー君。 「三咲」 「え…?」 ひー君はそっとあたしの手を取ると、なにかをあたしに手渡した。 ドキ…ン 「ひー君…これ…」 戸惑うあたしに、ひー君は優しい笑顔をあたしに向けた。 「後で話そう」 そして、ひー君はあたしの前を通り過ぎて行く。 その背中を見つめながら… あたしはひー君に手渡されたものをギュっと握りしめた。