欲望チェリ-止まらない心

「では三年生は体育館へ移動してください」


全員がバッヂを付け終わり、案内係が呼びに来た。


先頭から順に教室を出ていく三年生。


動き出す列の中で、優花先輩は優しくあたしを見た。



「三咲ちゃん」


「?」


「逃げちゃダメだよ」


「…え?」


「自分から」


「!」


優花先輩はぺろッと舌をだした。


「私からの最後のお告げだよ」


「……優花先輩」


「あたしも怖いけど、これからぶつかって来るね」


優花先輩は静かに唇を動かした。



『せ ん せ い と』