静かな夜道を歩きながら、ひー君は優しくあたしの手を包む。



「俺ね、最近思うんだ」


「うん」


「どうしたら三咲が昔のように笑ってくれるのかなって」


「……え?」


ひー君の言葉に、胸がドキッとした。


ひー君、突然なにを言うの?








「え?…やだな、あたし笑ってるよ?」


「…………」


「あ!ぼんやりしてたから?それは…図書館でちょっと疲れただけだよ?」


「…………」





「ねぇ…ひー君??」