欲望チェリ-止まらない心

ひー君……ッ


それを止めるように


気が付くと、あたしは毛布の上からひー君を抱きしめていた。




「ひー君…」


抱きつきながら、あたしの涙がひー君の肩を濡らす。










「三咲は優しいね」



そんなあたしに、ひー君はピクリとも動かずに。


「だけど、その優しさは俺を惨めにするだけだよ」


「…!」


「もう放っておいてくれない?」


「!!」


あたしがひー君の肩につけた顔を離すと


ひー君は苦しそうな顔をしていた。









「放っておかない…」


あたしは泣きながらひー君の腕をつかんだ。



「紅のことはもう良いの…。あたし、ひー君といたい!」




昨夜、一晩中考えて、あたしの行き着いた答え。


あたし…ひー君を支えてあげたい。


紅のことは…きっと忘れられる。







だから

あたしはひー君を選ぶ。