欲望チェリ-止まらない心

「………はぁ」


この憂鬱な気持ちのやり場がなくて、あたしはため息をついた。



好きな人にフラれるのって、どんな気持ちかな…?


きっと凄く辛いよ……


美ちゃん、愛華ちゃん…ごめんね。


登校拒否までして今頃なにを思ってるんだろう…







「………はぁ」


もう一度ため息をつきながら、机の書類をトントン…とまとめた。



その書類にポタッとあたしの涙が染み込む。



「………っ」


だからわかってる。


好きな人を想う気持ちは皆一緒なんだよね…


こんなときですら、あたしは紅を思い出してしまう。


ひー君を想わなきゃと思う程、紅への想いが募るんだ。


最後に会ったのは、あの日の花火大会。


紅――…?


会いたいと願うあたしは、ワガママですか?





逢いたくて


逢いたくて…





溢れた気持ちに蓋が出来ない。


もう、やだよ………









「ダメダメ!仕事、仕事ッ…」



あたしは涙をゴシっとふくと、ペンを握りしめた。