「三咲ちゃん…今日これから体育だよね」
あたしの席へ、クラスメイトが二人やってきた。
それは無視が始まったあの日、トイレであたしに真実を教えてくれた二人だった。
「…良かったら一緒に移動とかしない?」
「え?い…いいの?」
疑心暗鬼なあたしに、二人は顔を見合せる。
「うん…。てゆうかうちら本当はずっと…三咲ちゃんに声かけたかったんだ」
「!」
「移動ってか…休み時間とかお弁当もこれからは一緒にしようよ!」
そう言うと、二人は申し訳ないという表情を見せた。
「謝っても三咲ちゃんの傷は消えないけど…今までごめんね」
「……………」
「本当に…ごめんなさい」
その言葉に、あたしは思わず目頭が熱くなった。
それを誤魔化すように、あたしはブンブンと首を振る。
「ううん…大丈夫だよ?あたしこそ、ありがとう!」
「……許してくれる?」
「もちろんだよっ!!」
そして、あたし達はえへへへと照れながら笑い合った。



