欲望チェリ-止まらない心

「へえ。それはとっても興味深いね」


俺はニッコリ笑う。


萌菜ちゃんはスカートから携帯を取り出した。


「これ…見てください」


「ん?」


俺は携帯を受け取ると、その画面を見た。


そこには、雑貨屋で並んで買い物をする男女が写っていた。


遠目で少し分かりにくいけど…





「三咲と矢嶌先輩です」


萌菜ちゃんが言う。


「昨日の放課後、偶然見ちゃって…」


「…………」









だから…なに?




俺は萌菜ちゃんに携帯を返す。


「昨日なら俺も三咲に会ったよ」


「…え?」


「紅と三咲が一緒に買い物することが、どうかしたの?」


この写真を見て、確かに一瞬、驚きはした。


だって…


紅はどちらかと言えば、三咲を嫌っていると思っていたから。


それに


三咲が俺以外の男と出歩いた事にも、少し嫉妬を覚えたから。


だけど…


一緒に生徒会をしていれば別に買い出しにだって行くだろう?



こんな事で俺の嫉妬心をあおりたいなら


ずいぶん幼稚な発想だ。