「う、う~ん、でも…」


曖昧な返事をしながらも


正直あたしは、このいきなりの提案に戸惑っていた。


だってバイトなんて未経験だし

時間だってなくなるよね?

もうすぐしたらテストもあるのに…



そんなあたしの不安を察したのか、希美ちゃんがさらに付け加えた。


「バイトっつっても、1日だけでOkみたいだよ?日給3万も出されたら、やるしかないっしょ?」


え~~~!?

1日で3万円!!?


なんかそれ怪しいんじゃ…?


絶対やめた方がいいよ!


と、思いつつ…


「私のお姉ちゃんの紹介だから絶対安全だよ?それにみんな一緒だし」


そう言う萌菜にあたしは何も言えなかったんだ。


「ね?三咲も一緒にやろうよ」


そして遂にあたしは頷く。


「う、うん…」



ちょっと不安だけど…


かなり不安だけど…


みんな一緒なら大丈夫だよね?






「よしっ、決まりッ!じゃあ早速お姉ちゃんに電話してみるね」


あたしの返事に気をよくした萌菜ちゃんは、携帯を取り出すと早速電話を始めた。


そして


電話を終えた萌菜ちゃんは言ったんだ。



「いきなりだけど、今日の放課後さっそく働くよ!」