欲望チェリ-止まらない心

たどり着いた場所は生徒会室。


矢嶌紅はガチャガチャと鍵をあけると、そのまま中に入った。


「…………」


戸惑いながらも、あたしも入る。


矢嶌紅は長机にお弁当箱を置くと、ガタッと椅子に座った。


「…………」


あたしも、そんな彼の向かいに座る。



「食えば?」


腕と足を組んだ矢嶌紅は、あたしを見て言った。


「え…」


「食う場所ないならここで食べろよ」


矢嶌紅はそこまで言うと


腰につけたチェーンから生徒会室の鍵のスペアを外した。


そしてその鍵をあたしの前に置く。



「つーか…昨日は言い過ぎた」


「…え?」


「ごめん」



あたしが矢嶌紅を見ると、彼は気まずそうに視線を反らした。



「俺の悪いとこだよな」


「…………」



「てかお前だって、最近ずっと頑張ってくれてたのにな」


「………」