「ねぇ…矢嶌先輩に庇われて、気持ち良かった?」
鏡ごしに、萌菜ちゃんがあたしを見た。
「ほんと…目障り」
「!」
萌菜ちゃんの声色が、低く変わる。
「覚えてなさい…絶対に後悔させてやるんだから」
萌菜ちゃん達はそれだけ言うとトイレから出て行った。
「…………」
一人になってもあたしの体は小刻みに震え続けていた。
恐怖に涙も出なかった。
「ッ………」
あたしはそのままトイレを出ると、逃げるように目の前の図書室に駆け込んだ。
ガラガラ…バタンッ!
そして、そのまま入り口で膝をついて泣き崩れた。
「も…やだぁぁっ…」
誰もいない図書室に、あたしの泣き声が響く。
「うわぁぁあぁ…ん」
助けて……
ひー君…助けて
その時、
カタン…と本棚から音がした。
「!」
誰もいないと思っていた図書室に先客がいたらしい。
びっくりしたあたしは思わず顔を上げた。
すると……
本棚の向こうに矢嶌紅が立っていた。
ねぇ、なんで?
なんでここにいるのが、ひー君じゃないんだろう…
この場所にひーくんが居てくれれば……
優しく涙を拭ってくれたなら……
あたし達は恋に堕ちなかったのに。
鏡ごしに、萌菜ちゃんがあたしを見た。
「ほんと…目障り」
「!」
萌菜ちゃんの声色が、低く変わる。
「覚えてなさい…絶対に後悔させてやるんだから」
萌菜ちゃん達はそれだけ言うとトイレから出て行った。
「…………」
一人になってもあたしの体は小刻みに震え続けていた。
恐怖に涙も出なかった。
「ッ………」
あたしはそのままトイレを出ると、逃げるように目の前の図書室に駆け込んだ。
ガラガラ…バタンッ!
そして、そのまま入り口で膝をついて泣き崩れた。
「も…やだぁぁっ…」
誰もいない図書室に、あたしの泣き声が響く。
「うわぁぁあぁ…ん」
助けて……
ひー君…助けて
その時、
カタン…と本棚から音がした。
「!」
誰もいないと思っていた図書室に先客がいたらしい。
びっくりしたあたしは思わず顔を上げた。
すると……
本棚の向こうに矢嶌紅が立っていた。
ねぇ、なんで?
なんでここにいるのが、ひー君じゃないんだろう…
この場所にひーくんが居てくれれば……
優しく涙を拭ってくれたなら……
あたし達は恋に堕ちなかったのに。



