欲望チェリ-止まらない心

そしてひー君は要件を話し出す。



《明日の放課後の生徒会だけど》


「うん!ちゃんと覚えてるよ」


《ん。俺、部活でちょっと遅れそうなんだ。三咲1人で行ける?》


「え?そうなの?」


あたしは急にちょっと不安になる。


《部活の引退が近いから…多分しばらく忙しくなりそう》


ひー君は剣道部主将。


夏の引退試合を前に色々あるんだろう。


「そっか…!あたしは大丈夫だから部活がんばってね」


あたしは努めて明るい声を出した。


生徒会に行くのは次で2回目。


前回、矢嶌紅とあんな別れ方をして以来だから…


本当は心細くて堪らなかった。


《俺が居ない間は紅に色々聞けばいいよ。俺からも一言伝えておくから》


「う…うん!」


矢嶌紅の名前に思わず声に力が入ってしまった。


そんなあたしにひー君はクスクス笑う。


《怖がらなくて大丈夫だから》


「うん…///」


《俺もなるべく早く行くよ》


それからあたし達は他愛もない話をしばらくして、電話を切った。