欲望チェリ-止まらない心

「ひー君から?」


お母さんがふいに聞いてきた。


「え?なんで?」


「だって三咲、顔がにやけてるわよ」


「!!///」


そう言うお母さんの顔もにやけてるしッ!


あたしは恥ずかしさを誤魔化すように勢いよくカレーを食べた。


そして


「ごちそうさまでした!」


口回りをサッと布巾で拭くと、そのまま部屋に直行した。













ベッドの上で枕を抱えると、一度深呼吸してからひー君に電話をかけた。


《はい》


5回目のコールで携帯からひー君の声が。


「あ、三咲です!えっと…遅くなってごめんね?」


電話を通すひー君の声は、いつもよりハスキーで…ドキドキする。


《ううん。俺こそ急にごめんね?》


あたしは首をブンブン左右に振った。


「うっ…嬉しかったよ!ひー君からメールがきて」


ひー君からの一言だけで


今日の辛かったことなんて、全部忘れてしまえるんだよ。



そんなあたしに、電話の向こうでひー君の小さく笑った。