欲望チェリ-止まらない心

みんなに無視されながら食べたハンバーグとは全然違う…


温かくて美味しいハンバーグ。


あたしはつくづく甘ったれだ。


ちょっとツラい事があったからって、こんなに大切な家族に当たるなんて…


「あらあら、」


ポタポタと涙を流すあたしを見て、お母さんがタオルを持ってきた。



「お母さん…さっきはごめんなさい…」


あたしはタオルを目にあてながら言う。


「学校で…ちょっと嫌なことがあって…」


言いながら、またじわじわと涙が溢れだす。


「ごめんね…」








そんなあたしにお母さんは頭をポンポンとした。


「三咲はがんばり屋さんだから疲れたのね」


「…………」


「明日は学校、休んでもいいのよ?」


お母さんのぬくもりに、涙が止まらない。


あたしは首を左右に振った。


「ううん。行く…」


学校には行く。


そしてあたしは涙を拭うとハンバーグを食べだした。


美味しいハンバーグを噛みしめる。



あたしって、幸せ者だ。


お母さんやお父さん…


そしてひ―くんも居てくれる。


こんなにも守られてるじゃない。


何も怖がることはない。



また明日から頑張ろう。


うん…頑張るんだ!