欲望チェリ-止まらない心

そして――…






「もう…放っておいてよッ!」



気付けばあたしは叫んでいた。


「お母さんは…過保護すぎるッ!」


やり場のない悲しさと苛立ちがあたしを凶暴にさせる。


あたしは枕をドアに投げつけた。


こんなの…八つ当たりなのに…


言葉が止まらない。


「お母さんなんか…嫌い!!」


反抗期にさえ、そんなこと言ったことなかったのに。


「もう嫌だ!」


そしてあたしは声を上げて泣いた。



めちゃくちゃに泣いた――…
















制服のシャツの袖とシーツが、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。


さんざん泣き続けて…


涙が枯れたら、頭がガンガンしてきた。


「うぅ…」


少し冷静になったあたしは、むくりと起きる。


1階からは、夕食の匂いとTVの音が漏れていた。


電気をつけていなかった部屋はいつの間にか真っ暗で…


お母さんに…ヒドイこと言っちゃった。


あたしは腫れた目をこすった。


謝らないと…


そしてあたしは気だるい足で部屋を出た。