「や、や、やったあああああああああああああ」

大きな声でそう叫んだ私。目の前には、数字がずらっと並んでいて、涙声の友達と喜びを共にしていた。



ーーーーあの日から、数週間後、私はそのK高校へと、入学手続きに出掛けた。中学入試に落ちて、もう2度と来ないと思っていたが、人生どうなるか分からないものである。


コツッ。


革靴の音が大人への階段に