「なるほどねぇ~…ハハッ」
大人の色気を醸し出しながら笑うタミちゃんは、何だか楽しそうに私の背中をポンッと叩いた。
「タミちゃんセクハラ」
「ちょ、何でそんな目で見んの。背中叩いただけで犯罪者扱い?酷くね?酷いよな?」
「棗ぇ~2限出んの」
「東城は相変わらずスルーだな、うん。それがお前だ」
「出るし。当たり前だし」
「ついに田中までもが…うん、それがお前等だ。もう突っ走れ」
「私朝食ってないし腹減った」
何をそんなに弄る事があったのか、やっと携帯を手から離した百合はうなだれてる。
「百合も?私も寝坊して食い損ねた。あ、うんこ行きたい」
1日の始まりはトイレからだってのにトイレ行ってる暇無かったからね。
今きたよ、便意が。
「お前等相変わらず言葉が汚ねぇよ!!」
「2限始まるまでにトイレ寄って、コンビニ行こ」
「そうしよ、じゃタミちゃん」
「結局俺はスルーなんだな。ていうか俺一応教師だから…コンビニ行くとか普通に言うな」
「また来る~。行こ、棗」
「うん」
「俺、辛い…」

