まだまだ子供だよ…
ヤバ…自己嫌悪入った…
せっかくアイス食べに来たのに…
だぁー!!ウジウジすんのは性に合わん!!
黒田が戻って来たらちゃんと謝ろう!!
「棗?」
「へっ?」
黒田に呼ばれたのかと思って、ガバッと顔を上げたら凄く後悔した。
「やっぱり!!何?ひとりでアイス?」
「うざ」
「酷いなぁ、俺傷付いちゃう」
「きも」
「そんな所も好きだけどね」
ちゃっかり隣に座って、私の肩をガッツリ抱くチャラ男。
昔から嫌いだ。
人間的にじゃなくて、この絡みがウザい。
「お前何してんの」
バニラとチョコミントが重ねられたコーンを持ちながら、眉間に限界までシワを寄せた黒田が私、じゃなく私の隣に笑顔で座る男を見据えていた。

