ヴォンヴォンやかましい音を響かせながら動き出した単車に劣らないだろう叫び声を出す私に 黒田がクスッと笑った気がした。 「くっ黒田ぁぁ!!マジ怖いっ怖いからっ!!」 これでもかってぐらい叫びまくったお陰で、道行く人達の注目の的になったのは言うまでもない。 「落ちる死ぬ落ちる死ぬ落ちるっ…ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」