てっきり校門から出るもんだと思ってたけど、私はまだ使った事がない裏門へ引っ張られて行く。
"家、学校の真裏"
ホントに学校の裏なんだ。
「いつもココから出入りしてんの?」
「うん」
「私裏門って初めて通るけど、何か…」
"変な音しない?"って続くつもりだった私の口は、あんぐり開いたまま閉じようとしない。
「おっ、光太郎お疲れっ」
だって、だってだって…何か変な人いるっ!!
「あれ?!光太郎の女?!」
黒田の手元を、正確には黒田と私の手元を見て大きなおめめを私に向けるその人。
…ガイジンサン…
メニュー