母「さぁさぁ、荷物まとめなきゃね〜」
未「お母さん…何か楽しんでない?」
母「楽しんでるに決まってんじゃん!1日でボロアパートから綺麗な一軒家に住めて、仕事もしなくてよくて、旅行にだって行けて、娘が金持ちのイケメンと結婚して…お母さん幸せ」
言い終わった後に抱きしめられた。
母「未華…ありがと。幸せになんなさい」
耳元でお母さんはそう言って、頭を撫でてくれた。
母「いっぱい、辛い思いさせてごめんね。借金のことだって、貧乏なことだって、家で1人にさせてたことだって、全部、全部ごめんなさい。未華の幸せを今まで潰してきてごめんなさい」
あたしは首を振る。
何度も。何度も。
それでもお母さんは喋り続けた。

