未「離してください。あたしは人妻です」
そっと、体が離れる。
未「戻りましょう」
『敬語に戻っちゃった。せっかくタメ語で喋れるくらい、距離接近したのに…。自分で離しちまった…。馬鹿だな。俺…』
バスに戻って
未「瑛菜…あたし、留萌の横に座りたい」
瑛「うん!りょ…かぃ?」
瑛菜が立ち上がった瞬間
留萌が瑛菜の手を握ったのだ。
瑛「何やってんだよ?手離せよ?」
留「未華は芽翔の隣でいいだろ?」
瑛「はぁ?…ったく!仲直りするつもりあんのかよ?班の中で夫婦喧嘩されたまんまじゃ、ウチと芽翔が過ごしにくいんだよ。ほら…手をは・な・せ」
渋々みたいな感じで、留萌は瑛菜の手を離した。
瑛菜は芽翔の隣に座る。
留萌はこっちを少しも見ずに
イヤホンをつけだした。
すかさず、右の方を奪いとって
自分の右耳につける。
留「返せよ」
未「ヤダ。音楽聞きたい気分なの」
留「あっそ」
流れてきた音楽は
爆音のRock。
すぐさま、イヤホンを外した。
外してもバリバリ聞こえるくらい爆音。
未「鼓膜潰れたらどーしてくれんだよ!?」
留「お前が返さねぇからだろ?」
イヤホンを奪い取られ
また景色を見ながら音楽を聞き出した。

