「これ、あなた宛てみたいよ・・・・・・読んであげて」 母親はそれだけ言い残すと、父親に支えられて廊下を去っていった。 ゆっくりと手紙を開く。 どんな文句が綴られているか。 彼女の大福を勝手に食べたことを知ったのかな。 それとも寝ている間にキスしたこと? そういえばいつもの仕返しに、君の大好きなケーキの苺を食べたこともあった。