Rose of blood *short story*

----------
--------
------
----
--


大きな建物に着くと、入り口にはローズのご両親が立っていた。



「そのドレスどうしたの?凄くよく似合ってるわ」

「ありがとう。シエルが一緒に選んでくれたの」

「タキシードを着たシエルさんはまた一段とお美しいわね」

『ありがとうございます。お母上も白のスーツがよくお似合いでお綺麗ですよ』



血の繋がった親子ではないが、お母上の照れたような笑い方はローズそっくりだと思った。



『シエルさん、今日はせっかくのお休みだというのに邪魔をしてしまって申し訳ない』

『いいえ、ローズがお世話になった方だと伺いました。私もご挨拶ができればと思いましたので』

『そう言ってもらえると嬉しいよ』



俺はローズと腕を組み、見慣れない大きな建物の中へと足を進めた。


従業員らしき者たちはローズに挨拶をしている。


それにローズも屈託のない笑顔で返しているところを見ると、ローズはよくここを訪れていたんだろうなと思った。