Rose of blood *short story*

俺は封筒をスーツの内ポケットから取り出し、お父上に差し出した。



『もし宜しければ、こちらを奥様にも見せて頂けませんか』



お父上は目を開けテーブルに視線を移し、封筒を手に取った。



『…これは?』

『写真です』

『写真?』

『瑠花の時に撮ったものと、容姿がローズに戻ってから撮ったものが入っています。これを見て少しでも奥様に信じてもらえればと思いまして…』



封筒を開け、写真を見たお父上は驚いていた。



『確かに…これを見れば家内は少しは信じてくれるかもしれない。この、金色の髪と瞳をしたのが瑠花の元の姿かい?』

『はい、そうです。ローズと一緒に写っているのは先日生まれたばかりの赤ちゃんです』

『…幸せそうで……なによりだ………』



ローズの幸せそうな様子を見て、お父上は涙を流した。


瑠花は本当に愛されて育ったんだな。



『明日、またご自宅へお伺いしても宜しいでしょうか?』

『…えぇ、休みを取って私も家にいるようにしましょう』

『ありがとうございます』