Rose of blood *short story*

執務室の自席に座ると一気に倦怠感に襲われた。


あれほどまでに、ローズの異世界のご両親が病んでいたとは思わなかった。


お父上の辛そうな顔…お母上の涙…全てが頭から離れない。



『その様子だと、状況は芳しくなかったようだな 』

『ジョシュ…あぁ、お前の言う通りだよ』

『これからどうするつもりだ?』

『毎日会いに行く』



『そうか…』と言い出て行こうとしたジョシュが足を止め振り返った。



『もし…俺にも何か手伝えることがあれば言ってくれ』

『ありがとう』



ジョシュが出ていき静かに閉まったドアを見て、更に一気に気が抜けた。


会ってくれるかは分からないが、明日も会いに行こう。