Rose of blood *short story*

エルグラムの言葉に私は微笑み返した。



「エルグラムにだって、意外と身近に大切に想える女性がいるかもしれないわよ?」

『そうだといいのですが』

「そうだ、ラキに身を守るすべを教えてあげてくれない?」

『ラキに…ですか?』



エルグラムは何故?というような顔をしている。



「私の側にいることで、他の使用人よりも危険な目にあいやすいから…万が一の事を考えると心配なの」

『分かりました』

「ありがとう」



私の説明に納得してくれたようで、快く引き受けてくれた。



「休憩時間を邪魔しちゃってごめんなさい。ラキの件宜しくね」

『とんでもないです。ラキの件はお任せ下さい』